「T&J」 – Solo Guitar Traditional Tunes of Taiwan & Japan –

2017年10月11日(10/11/2017)ON SALE

T&J 発売記念ライブ開催!

T&J – Solo Guitar Traditional Tunes of Taiwan & Japan

お得な前売りチケットはこちら
http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002238028P0030001

出演

土門秀明、南澤大介、井草聖二

日時:2017年10月8日

18:30オープン19:00スタート

場所

チケット

前売:3,000円
   5,000円(CD付き)

当日:4,000円

 

Solo Guitar Traditional Tunes of Taiwan & Japan

台湾人ギタリスト3名、日本人ギタリスト3名によるコンピレーション・アルバム。
それぞれのギタリストがそれぞれの国のトラディショナルソングとオリジナル曲を演奏。
全て未発表音源。全12曲を収録。

ソロ・ギタリストたちの名演を、テーマごとに括りパッケージし続けている「Solo Guitar」シリーズ。第一弾作は、BUSKER.domon氏のプロデュースによるビートルズの名曲をカバーした『While Solo Guitar Beatly Weeps』。第二弾作として、南澤大介氏のプロデュースによるクリスマスソングをカバーした『Solo Guitar Christmas Time』をリリース。同シリーズの第三弾として制作したのが、『Solo Guitar Traditional Tunes of Taiwan & Japan』。タイトルにも記されたように、本作は台湾と日本のトラディッショナルソング(伝統的な歌)をソロギター・スタイルでカバーした作品。参加したミュージシャンには、日本側のプレイヤーとしてBUSKER.domon/南澤大介/井草聖二が。台湾側のプレイヤーには、劉雲平/劉士華/董運昌が名を連ねている。

Compilation album by Taiwanese guitarist 3, Japanese guitarist 3 person.
A guitarist plays his country’s traditional songs and original songs.
All unreleased sound sources. All 12 songs are included.

 

Producer

Yun-Chang Dong from Taiwan

BUSKER.domon from Japan

 

 参加アーティストと収録曲

Songs

  1. 故郷 (My Hometown) BUSKER.domon
  2. 鶴の恩返し (Crane Girl) BUSKER.domon
  3. 望春風 (Expecting for the Breeze of Love) Yun-Ping Liu
  4. 鄕間小路 Country Road) Yun-Ping Liu
  5. この道 (This Road) Daisuke Minamizawa
  6. 月 (The Moon) Daisuke Minamizawa
  7. 六月茉莉 (Jasmine In June) Shih-hua Liu
  8. 海浪 (Ocean Waves) Shih-hua Liu
  9. 赤とんぼ (Red Dragonflies) Seiji Igusa
  10. Back to basics Seiji Igusa
  11. 太湖船 (Tai Lake Boat) Yun-Chang Dong
  12. In the Clouds Yun-Chang Dong

BUSKER.domon(土門秀明)
故郷 (My Hometown)
鶴の恩返し (Crane Girl)


バブルガム・ブラザーズのギタリストとして活躍。後、2001年に渡英。日本人初のロンドン地下鉄公認バスカーとしてライセンスを取得してから、13年間の全ての生活費をバスキングで稼ぎだしてきた伝説の男。

Yun-Ping Liu(劉雲平)
望春風 (Expecting for the Breeze of Love)
鄕間小路 Country Road)


好奇心と情熱に満ちた人物である劉雲平は、経験豊富なギタープレイヤーとして、さまざまなスタイルの演奏を行っている。2012年に “ギターユートピアフィンガースタイルコンクール”で優勝。

南澤 大介
この道 (This Road)
月 (The Moon)


作・編曲家として、プラネタリウムや演劇、TVなどのサウンドトラック制作を中心に活動。ギター1本でロックやポップスの名曲を演奏したCD付き楽譜集「ソロ・ギターのしらべ」シリーズが累計40万部を突破。

Shih-hua Liu(劉士華)
六月茉莉 (Jasmine In June)
海浪 (Ocean Waves)


情熱的な音楽を魅力に、劉士華は2014年台北アリーナで、20,000人以上の観客を魅了。 近年ギターマスターたちの支持もあり、劉士華の支持は国を超えて広がり始めている。

井草聖二
赤とんぼ (Red Dragonflies)
Back to basics


牧師家庭に生まれ幼少より讃美歌、ゴスペルに親しむ。2009年4月FINGER PICKING DAY2009に出場し、「最優秀賞」「オリジナルアレンジ賞」を受賞。

Minami Yun-Chang Dong(董運昌)
太湖船 (Tai Lake Boat)
In the Clouds


台湾フィンガーピッキングのパイオニア。高校でアコースティックギターを弾き始め、2015年に20都市以上の中国のツアーを成功。

 

詳細情報

Title
(タイトル)
「T&J」 – Solo Guitar Traditional Tunes of Taiwan & Japan -(ティーアンドジェー ソロギター トラディショナル チューンズ オブ タイワン アンド ジャパン)
Item Cord
(レコードNO)
HSKR-SGRA-004-2500 (HSKRSGRA004)
JAN Cord
(JANコード)
4573188510044
Label
(レーベル)
Solo Guitar Records
Release date
(発売日)
10/11/2017 (2017/10/11)
Sales area
(販売地域)
Word (Amazon and various distributions)
Price
Tax not included
2,500 JPY , 650TWD , 23.00USD

2017年10月11日(10/11/2017)ON SALE

ライナーノーツ

ソロ・ギタリストたちの名演を、テーマごとに括りパッケージし続けている「Solo Guitar」シリーズ。第一弾作は、BUSKER.domon氏のプロデュースによるビートルズの名曲をカバーした『While Solo Guitar Beatly Weeps』。第二弾作として、南澤大介氏のプロデュースによるクリスマスソングをカバーした『Solo Guitar Christmas Time』をリリース。同シリーズの第三弾として制作したのが、『Solo Guitar Traditional Tunes of Taiwan & Japan』。タイトルにも記されたように、本作は台湾と日本のトラディッショナルソング(伝統的な歌)をソロギター・スタイルでカバーした作品。参加したミュージシャンには、日本側のプレイヤーとしてBUSKER.domon/南澤大介/井草聖二が。台湾側のプレイヤーには、劉雲平/劉士華/董運昌が名を連ねている。

日本伝統音楽…むしろ、ここでは唱歌と言ったほうが通じやすいだろうか。『ふるさと』や『赤とんぼ』『この道』など、日本人が幼少の頃から親しんできた音楽が。同じく、台湾の人たちが慣れ親しんだ『望春風』『六月茉莉』『太湖船』が、1本のギターから紡ぎだされる情緒豊かな音楽として、それぞれに形作られている。

たった1本のギターが織り成しているとは思えない芳醇な香りが、どの楽曲からも匂い立っているのはもちろん。何よりも着目したいのが、1曲1曲が醸しだす「情緒」。それぞれの演者ごとに、爪弾き奏でるギターの音色や、構築した一人アンサンブルに特色が出ているのも聞きどころ。それ以上に、日本の歌も台湾の歌も、演奏に触れている間、時の流れが止まり、それぞれが醸しだす音の風景へ無心で耳や心が釘付けになってゆくところにある。例えるなら、水墨画に心引き寄せられ、絵筆の織りなした細部の滲み出た輪郭にまで視線を注いでゆく。あの感覚と同じ心惹きつける魅力を、6人それぞれに弾く弦の織りなした音の風景画に覚えていた。

多彩な楽器の色を駆使するのではない。アコギ1本という定められたシンプルな音色だからこそ、弾き手の表現次第で、それぞれの楽曲にいろんな音の濃淡が生まれ、弦の擦れあう音も含めた音の重なりにより、多様な淡い音の色を描き出してゆく。この作品を耳にしていただければわかるだろう、単一した音にも関わらず、そこからは一色のみで描かれたとは思えない彩り豊かな音の景観が広がっていることが…。

 

何よりも嬉しいのが、どの歌も、触れたとたんに郷愁抱く気持ちを導いてゆくこと。どれも郷愁を抱かせる歌という理由もあり、それぞれの演奏へ触れていると、不思議と望郷の念に駆られてゆく。ノスタルジーな香りを抱く原曲の持つ原風景を、6人のプレイヤーは、弦の弾き出す微細な音の響きという”ゆらぎ”を通し、より情緒豊かに染め上げてゆく。我々が幼少の頃から耳に馴染んだ歌が。今回、初めて触れる唱歌でさえも、一つ一つの音楽の風景を眺めている間、無心で旋律の絵筆を追いかけたくなれば、その音が織りなす音の景観が、何時しか頭の中へ音の墨絵として構築されていく。

あえて言葉にするなら、それは「楽曲の持つ情緒とプレイヤーの抱く郷愁が重なりあうことで生まれる、心を潤す浪漫」。過去へ残してきた懐かしさが心を満たしてゆくのも、6人の音楽のマエストロたちの腕を振るった曲の料理へ、心の舌鼓を打ったからに他ならない。

 

本作の特徴として、もう一つ上げるなら。それぞれのプレイヤーが伝統音楽のカバーと合わせ、自身のオリジナル曲も収録していること。BUSKER.domonや南澤大介、劉雲平のように、カバー曲/オリジナル曲ともに情緒感を出した楽曲を並べる人もいれば、井草聖二や劉士華、董運昌のよう、オリジナルでは比較的テンポやテンションを上げたスタイルを提示し、その違いをアピールする形まで、そこにもプレイヤーそれぞれの思惑や個性の打ち出し方が見えてくる。

 

その表現スタイルが何であれ、共通しているのが、1本のアコースティックギターは、人の感情の琴線を刺激する無限の魅力と可能性を秘めていること。

同じ食材でも、同じ絵筆や墨でも、使う人次第で藝術にも凡庸にもなる。今回の『Solo Guitar Traditional Tunes of Taiwan & Japan』はもちろん、先に発売した『While Solo Guitar Beatly Weeps』も『Solo Guitar Christmas Time』も、藝術家の腕とセンス次第で、同じテーマを用いても、こんなにも多様に豊かな感動を描きだすことを感じさせてくれる。

プレイヤーの方々なら、旋律一つ一つの動きへ耳が注視してゆくだろう。もちろん、心地好いBGM変わりに使っていただいても、まったく問題はない。就寝前に流せば、心がスーッと穏やかになり、何時しか深い眠りへ落ちてゆく。プレイーヤーとしては、つい聞き惚れて最後まで聞いてしまったと言われたほうが嬉しいのだろうが、そこは聞き手次第で自由に楽しんでいただきたい。

 

最期に、短いながらも各参加メンバーのプロフィールを記そうか。この作品を聞くうえでの参考になったら幸いだ。

 

劉雲平

好奇心と情熱に満ちた人物である劉雲平は、経験豊富なギタープレイヤーとして、フラメンコ、ブルース、ロック、ファンク、ジャズ、ラテン、フィンガースタイルなど、さまざまなスタイルの演奏を行っている。

2012年に “ギターユートピアフィンガースタイルコンクール”で優勝して以来、フィンガースタイルギターのために多くの作品を制作。
2016年には、Golden Indie Music Awards(GIMA)の “Best Musicians”部門に選出されたアルバム『The Journey on the Fingerboard』をリリース。
Yun-Pingは、台湾で最も有名なギター/音楽教科書であるギターブックシリーズ “Fundamental of Pop Guitar”の作者でもある。

他にも、ミュージカル劇場公演やTV /映画映画のスコア制作など様々な音楽作品に参加し、PiA、ChthoniC、Wen-Lanなどの有名なバンドや歌手の楽器演奏家として活躍。
“MajaM Jazz Band”と “La Gitanita”ではバンドメンバーとして定期的に活動もしている。

劉士華

台湾生まれ。何十年もの間、フィンガースタイルで演奏してきた劉士華。
彼の音楽は、つねに聞き手の目の前へ強い感情を描いてゆく。

その情熱的な音楽を魅力に、劉士華は2014年台北アリーナの “B’in Music Recorders Super Slipper”コンサートで、20,000人以上の観客を魅了した。
近年、アレックス・グラッシ、ジャスティン・キング、ドン・アルダー、ヴィタリー・マックキン、小松俊、下山亮平、サンガ・ジョンなどのトップギタープレイヤーたちが、自身のライブへ劉士華を招待。
ギターマスターたちの支持もあり、劉士華の支持は国を超えて広がり始めている。

董運昌

董運昌は台湾のフィンガースタイルの名手であり、「ギター・ポエット」の名を馳せている。
彼はPlay Ear Musicや”Giotar Utioia”の創始者であり、音楽制作、アレンジ、フィンガースタイル演奏の経験が豊富なプレイヤー。
彼はChengGong大学を卒業後、バークリー音楽院でギタークラブの代表も務めていた。

董運昌は、第10回、第14回、第16回「ゴールデン・ミュージック・アワード」で「ポピュラー音楽賞のベストアルバム」を獲得。
1996年に発表したアルバム『青い山の聴覚を聞く』は、中国の音楽史上初めて、演奏器具としてスチール弦ギターを使用した作品として評価を得ている。

その後、ソニーより『アーバン・メディテーション』『ギターズ・イヤーズ』を。WINDから『ハッピー・ウェイ』『ハッピー・ウェイ』『ナポリー・ブルー・ナイト』を。
『ギターソロコレクション』『ギターユートピア』『33rdストリート音楽のコーナーで会いましょう』『マジックウクレレ楽譜』『Vintage Fingerstyle Guitar-sheet music』をPlayEar音楽を通じてリリースしている。 傑出したギタープレイヤーとして彼は、様々な楽曲のレコーディングにも参加。
2015年に行った中国ツアーでは、20都市以上で様々なタイプのクロスオーバー・ミュージックを届けてきた。

BUSKER.domon

1986年から1990年、バブルガムブラザーズのライブや制作に参加。
2002年渡英。2003年、日本人初のロンドン地下鉄演奏許可書(バスキング・ライセンス)を取得。
以後、ほぼ毎日地下鉄でギター演奏をし、生活費の全てをバスキングで稼ぎだす。
2005年5月より、ロンドン地下鉄でのバスキング日記をメールマガジンでリアルタイム配信。
2006年2月、水曜社より「地下鉄のギタリスト Busking in London」を出版、雑誌ダカーポが選ぶ「BOOK OF THE YEAR 2006-2007」、産經新聞が選ぶ「2006年の最も面白かった本トップ3」に選出される。
2007年より、インターネットサイト「YouTube」にて、ロンドン地下鉄内での演奏風景を多数配信し、その中の「Too Much Love Will Kill You」の動画が、Queenのギタリストであるブライアン・メイ氏の公式HPで紹介され、本人より「This is great!」とコメントされ世界的に話題となる。

南澤大介

ギタリスト、作・編曲家。
高校時代にギターの弾き語りをはじめ、のちソロ・ギター・スタイルの音楽に傾倒。
TVドラマ「愛という名のもとに(1992)」サウンドトラック(作曲:日向敏文)への参加が、プロ・ギタリストとしてのデビュー。

ギター1本でロックやポップスの名曲を演奏したCD付き楽譜集「ソロ・ギターのしらべ」シリーズ(リットー・ミュージック刊)が累計40万部を突破(2010年現在)し、楽譜としては異例のベストセラーを続けている。

井草聖二

牧師家庭に生まれ幼少より讃美歌、ゴスペルに親しむ。
15歳よりギターを始め、学生の頃から人気ギタリスト押尾コータロー氏、トミーエマニュエルなどのオープニングアクト(前座)を務める。
2009年4月アコースティックギターの全国大会 FINGER PICKING DAY2009に出場「最優秀賞」「オリジナルアレンジ賞」を受賞。
20歳でプロデビュー、ファーストミニアルバム 『introduction』をリリース。
2010年9月には、米カンザス州で開催された世界規模のギターコンテスト、39th Walnut Valley Festival「International Fingerstyle Guitar Championship」に日本代表で出場。
Top5に選ばれる。 現在はソロ・ライブ活動の他、TVやラジオの音楽制作、作曲家としても精力的に活動中。

また、ギターデュオSOULGAUGEとしても活動中。2014年にファーストアルバム『Born in Street』を発売。
2015年にリリースした2ndアルバムでは、小林幸子とコラボレーションし話題に。

YouTube/ ニコニコ動画の総再生回数は共に100万回を超えている。

 

TEXT:長澤智典

2017年10月11日(10/11/2017)ON SALE